認知症ケアの課題、職員のストレス緩和はどのように行うのか?

認知症
「認知症ケア」と聞くと、多くの人が「難しい」と感じているようです。実際に10年以上認知症介護の講師をしていますが、認知症ケアについて尋ねると「わかっているけど出来ない」や「ケアにゆっくり時間が取れない」などの理由から、認知症ケアをその場しのぎの対応(場当たり的対応)で行っている場合が多く見られます。
実はその「場当たり的な対応」こそが、職員のストレスにつながっているのです。
 
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認知症ケアで起こるスタッフのストレス

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認知症ケアの中で、職員の一番のストレスになっていることは、「職員のペースで仕事が出来ない」ことだと思います。
実際、仕事を行う上で職員は様々な段取りを頭の中に描いて、仕事を行っているのではないでしょうか?
 
そうです。職員には、定時までに仕事を終わらせるというミッションと、自分の仕事を他のシフトの職員に残さないというミッションを自らに課して仕事を行っているのです。自分の立てたスケジュールで仕事を進めたいのです。
しかし、そんな職員の考えとは裏腹に、認知症の方はその方の世界で生活をしています。その生活パターンや行動が、職員のスケジュールと一致しないのです。
職員は、自分のスケジュールを頭をフル回転させながら、常に変更して、ミッションを達成させようとします。しかし、変更しても、変更しても、次から次に職員の「想定」を超えた行動や言動が起こり、職員は自らの欲求を満たせないまま、時間だけが経過し、ストレスをためていくのです。
 

不適切なケアが認知症高齢者にもストレスを与えている

職員が欲求を満たせないまま、ストレスを溜めた状態でケアを行っていると、不適切なケアを行うようになります。
例えば、同じことを繰り返し聞かれたときに「何度も聞いた」や「さっきも言いましたよね?」などです。認知症には記憶障害が起こります。他の記事でも説明しましたが。「短期記憶障害」と「長期記憶障害」です。
そうです。記憶障害があるのですから、その方は、何度も繰り返し聞いたことも、聞いた内容も、その内容に対する返答も「記憶出来ていない」のです。
認知症の方にとって、その行動は初めてのことなのに、職員から「何度も聞いた」「さっきも言った」などと不機嫌に言われるのです。
認知症高齢者にとって、職員のその態度は「不愉快」なのです。
その不快感が蓄積することが、我慢の限界を超え、暴言や暴力に発展することもありますし、逆に物忘れを自覚し、落ち込んでしまうこともあります。
 

認知症の症状を理解することが解決の糸口

このように、職員のストレスが原因で、認知症高齢者のストレスが増えることで、職員のストレスはさらに増加します。お互いのストレスがストレスを増強していく。これを「負のスパイラル」と言います。
「負のスパイラル」を起こさない為に必要な事は、「認知症を理解する」こと以外の解決方法はありません。
認知症の症状を「知っている」ではなく、「理解している」です。
理解するとは、物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。
理解することで、実践につなげることが出来るのです。
 

中核症状への対応

認知症高齢者に必ず出現するのが「中核症状」です。
大きく分けて「記憶障害」「見当識障害」「生活障害」も3つに分類できます。
この3つを詳しく理解する必要があります。中核症状の理解するには「認知症の中核症状を理解し、ケアを楽にする方法」をご参照ください。
 

行動・心理症状(BPSD)への対応

次に理解をする必要があるのが、「行動・心理症状」です。
この「行動・心理症状」は、中核症状に様々な原因因子が加わり引き起こされるものです。
つまり、状況によっては、「緩和される」あるいは「引き起こされない」こともある症状です。
行動・心理症状についても「認知症ケアは行動・心理症状の対応の仕方で激変する」をご参照ください。
 

介護職の知識的成長と実践的成長

認知症ケアのストレス軽減のためには、知識的成長が必要です。上記やリンクのページで解説してる知識を身に着ける必要があります。
それらの知識を動員して、実践を行っていくうちに、行動・心理症状への対応や捉え方が身についてきます。
今まで場当たり的な対応しかできなかったことが、その行動の「何故?」を深く思考し、対応策を考えることが出来るようになります。
まずは、「知っている」から「理解している」に成長させ、「実践している」に進んでいく必要があります。
成長には時間が必要になりますが、実践をしていくと、成長している自分に気づくことが出来ます。
 
今日はこの辺で!
ありがとうございました。

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